新生活・引越し

賃貸不動産のプロ、教えて~!お引越しと物件選びにまつわる素朴なギモン

目次

皆さんは、引越しをしたことはありますか?

日本人は人生のうち、平均して約3回は引越しをするという調査結果があります。中には転勤などで頻繁に引越しをする「引越しマスター」もいるでしょうが、多くの人にとって引越しは一大イベント。お金も手間もかかるものなので、できるだけ後悔したくないですよね。

そこで今回は、引越しや物件選びにまつわる素朴なギモンを賃貸不動産のプロ・大東建託 リーシングの岡 秀昭さん(宅地建物取引士・賃貸不動産経営管理士)にぶつけてきました。目からウロコの豆知識が満載です!

ギモン①引越しに最適な時期って結局いつなの?

4月から新生活をスタートさせる人が多いので3月には物件が豊富だけど引越し代が高い、秋から冬は閑散期で物件は少ないけど引越し代は安い…。そんなイメージがあります。

「そのとおり、いわゆる引越しシーズンは1月から3月です。この時期は、引越しを『しなければいけない人』が多いんです。需要自体が多いので物件自体の数も少なくなりますし、引越し業者も混んでいて高値です。なので、避けられるならば避けた方がいい時期ですね。引越しのオフシーズンは5月から12月まで。『良い部屋があれば引越したい』という気持ちであれば、オフシーズンを狙いましょう」(岡さん) 

繁忙期は物件も多いのかと思っていましたが、需要が多い分物件は少ないというのは知りませんでした。オフシーズンの中でも特におすすめな時期はいつですか?

「5月です。これにはしっかり理由があります。引越し需要は3月ごろがピークですが、3月いっぱいは今のお部屋に住んで、4月に解約し引越す人がとても多いんです。解約されたお部屋のクリーニングが完了して、次の入居者の受け入れができるのが5月。なので、一年のうち比較的新着物件が多いのが5月というわけです」(岡さん)

ちなみに、まだ人が住んでいて内見はできないけれど、申込みができる物件もあったりするそう。不動産屋さんに確認してみましょう。

「引越しを考えている人に注意してもらいたいのは、今住んでいる部屋の退去に関する契約についてです。大家さんへの退去通知は引越しの何カ月前にしなければいけないのか、解約違約金はないか…など。契約をよく確認してから引越しのスケジュールを組みましょう」(岡さん)

「ほか、年末年始シーズンの引越しにも注意が必要です。業者がお休みでライフラインの開通ができない場合もあるので、事前に確認しましょう」(岡さん)

ギモン②いざ物件選び!気を付けるべき「落とし穴」とは?

引越しの時期を決めたらいよいよ物件選び。年単位で住むことになるので、失敗した!と後悔したくありません…。物件を選ぶに当たって気を付けるべき「落とし穴」はありますか?

「知っておいた方がいいのは、敷金と礼金の違いです。敷金は担保として大家さんに預けるお金で、退去時の修繕費用などに充てられ、余った場合は返還されます。一方、礼金は大家さんに支払うお礼金で、一切返金はありません。

つまり『敷金・礼金ゼロ』の物件だと、入居時は負担が少ないけれど、敷金を払っていないと、退去時に予期せぬ出費が発生することがあるのです。費用面を重視する場合は、「礼金」がお手頃な物件を探すことをおすすめします。敷金ゼロの物件を選ぶ場合は、退去時に必ずかかる費用や、状況によってはかかる費用など、事前に確認することをおすすめします。

また、敷金であっても、「敷引き」という表記があると、その分は敷金の返金はないなどの取り決めがあったりしますので確認が必要です」(岡さん)

つまり、敷金がある物件とない物件、お金を払い込むタイミングが異なるということ。自分の懐事情と相談して物件を決めるべきですね。

「他に気を付けたいのは、都市ガス物件とプロパンガス物件の違いです。一般的にプロパンガスは、毎月の料金が都市ガスより高くなる傾向があります。ガスが最も使われるのは、ほぼ毎日入るお風呂なので、なかなか節約も難しいです。ただしプロパンガスにはメリットもあります。全体供給される都市ガスと異なり個別に供給されているため、災害時の復旧が早いという点です。また、現在すでにガスコンロをお持ちであれば、ガスの種類が変わることで、用意するガスコンロも異なります。この点も考慮して決めましょう」(岡さん)

他に気を付けたいのは「騒音」の問題だそう。

「特に小さなお子さまがいるご家庭は気にされるところですよね。鉄筋コンクリート造(以下RC)物件など、遮音性の高い物件の方が他の住民に迷惑をかけないのでは?と思うかもしれません。ただ、お部屋探しの条件でRC物件を選ぶ方には、周りの騒音が気になるのでなるべく静かなお部屋に住みたいとご希望される方も多い印象です」(岡さん)

言われてみれば当然ですが、音を出すことを気にする方もいれば、音がすることを気にする方もいるということですね。共同住宅において、生活音の感じ方は人それぞれですので注意が必要ですね。

初期費用や退去費用は物件によって大きく異なるので、諸条件は必ず確認を

ギモン③内見の時ってどこをチェックしたらいいの?

気に入った部屋が見つかり、内見可能な場合は見に行きたいもの。まずチェックすべきポイントとして思い浮かぶのは、駅からの距離や騒音の聞こえ方、周辺環境などですが、見落としがちなポイントについて教えてください!

「自分が使っている、もしくは購入する家具・家電が問題なく使用できるかどうかは必ずチェックしましょう。見落としがちなのは冷蔵庫。置き場の寸法が問題なくても、搬入経路がNGというケースがあります。冷蔵庫自体の大きさにプラスして、10~15cmが搬入経路に必要です。ベランダからクレーンで搬入できない場合もあるので確認しましょう。寸法の採寸をするために、内見時はメジャー持参がおすすめです。窓枠も測れる5m以上のものだといいですね」(岡さん)

さらに、コンセントの位置も重要だとか。

「理想の家具配置にするために必要なコンセントはきちんとあるかどうかは、確認すべきポイントです。また、エアコン回線についても同様。古いマンションだと、エアコンを取り付けられない部屋がある場合も」(岡さん)

また、ベランダ付近もぜひ見ておきたいポイントだそうです!

「見晴らしのいい物件にありがちなのは、周辺に自然が多いためベランダに砂ぼこりがたまっていたりします。川が近い物件は、虫が多かったりもします。また、湿度についても確認を。においがカビ臭くないか、ベランダの巾木(はばき。床と壁の境目にある木材)が黒く変色していないかをチェックしましょう」(岡さん)

「自分がこの部屋で暮らしている姿」をしっかりイメージしながら内見するのがおすすめ!

ギモン④物件申込みの際はどういったことに気を付けるべき?

内見もクリアして、さあこの部屋に決めたい!となった段階。ワクワクする瞬間ですが、申込み時に気を付けることは何でしょうか?

「条件の確認はしっかり行いましょう!解約違約金や退去通知についての諸条件、保証会社への支払いなど、見落としがないようお部屋の情報シートやお見積書をしっかり確認し、気になることは不動産屋さんに確認しましょう。また、契約名義を変更するなどの予定がある場合は必ず事前に確認が必要です。多くの場合は再契約になるので、再度ご入居審査~初期費用のお支払いが必要になることもあります」(岡さん)

後でトラブルにならないよう、条件面で分からない点があれば必ず確認するべしですね。申込みにあたって準備した方がいいものはありますか?

「内見時に身分証(免許証や保険証など)があると、お部屋のお申込みまで進めることが多いです。給与明細や印鑑も持っていくとより安心です。お部屋によって、お申込み時に必要な書類もさまざまですので、本当に気になるお部屋に関しては、事前に必要な書類やお持ち物などを確認しておくのも良いかもしれません。賃貸物件は巡り合わせ。今日あった物件でも、一週間後にはもう他の入居者に決まってしまうことも多々あります。いい部屋に巡り合ったら、早めに話を進められるように準備しておきましょう」(岡さん)

「『今決めないとなくなってしまいますよ!』という不動産屋さんの売り文句、実は本当にそうなんです」(岡さん)

迷ったら賃貸物件のプロに相談してみよう

さすが賃貸不動産のプロ、知らなかった情報をたくさん教えてくれました!ちなみに大東建託にはたくさんの賃貸物件がありますが、何か特徴はありますか?

「いい部屋ネットに掲載されている大東建託パートナーズの管理物件にはたくさんのメリットがありますよ。まず、2年毎の更新料がかかりません(一部物件を除く。更新事務手数料はかかります)。また、多くの物件でクレジットカードでの家賃支払いができるのも大きな特徴です。引越しを考えている人は、大東建託のいい部屋ネットにいつでもご相談ください!」(岡さん)

インフォメーション

いい部屋ネット

公式サイトはこちら
 
 

共有

最新記事

人気の記事

カテゴリ

TOP