ファブリックだけでこんなに変わる!がんばらない模様替えで冬のあったかインテリア
家具の買い替えや移動をせずとも、ファブリックをチェンジするだけで部屋の印象はがらりと変わります。小さな模様替えで、ほっこり、まったりの冬インテリアを楽しんでみませんか。
「冬のファブリック選びの決め手は、色と素材。色数は3色までに収めると、お部屋に統一感が生まれます」と教えてくれたのは、インテリアコーディネーターの住吉さやかさん。
暖かみのある演出には、オレンジや黄などの暖色系が活躍します。一方、今回の「ブルックリンスタイル」のように、寒色の青や中間色の緑でも、ウールやコーデュロイなどの素材をチョイスすることで、あったかインテリアが実現できるんです。
「薄手の生地を厚手にするだけでも、冬の印象に。季節によっていろいろなアレンジを楽しんでくださいね」(住吉さん)
ラフで重厚なブルックリンスタイルはファブリックの素材で変化を
アイアンやウッド、レザーなど素材の持ち味を生かしたインテリアには、緑や青など自然の色が似合います。厚手のファブリックで暖かみを演出して。
イスの座面にチェアマットをプラス
冬は冷たさを感じてひやりとする木やアイアンの座面も、チェアマットを敷けばぽかぽか。中間色の緑系や寒色の青系でも、ダークな色味を選ぶと暖かみが感じられます。
ブラインドとカーテンの合わせ技
春夏はすっきりとブラインドだけで過ごし、秋冬はカーテンをプラス。一気に雰囲気が変わり、断熱効果もUP!インテリアのテイストを壊さない、深い緑色がぴったり。やや厚めの生地を選んで。
ローテーブル下のラグで底冷えも解消
カーテンと同じく、室内で多くの面積を占めるラグ。カーテンと同系色を選んで、インテリアに統一感を持たせましょう。無地だとすっきりとした印象に。あるいはキリム柄で合わせてもすてきです。
キリム柄のクッションカバーでおしゃれ度UP
中近東の遊牧民に古くから伝わるキリム柄は、大胆な模様と色使いが特徴です。クッションカバーなどの小物に取り入れ、色は思い切って赤をチョイス。部屋のアクセントになり、メリハリも生まれます。
ソファにブランケットをあしらって
ブルックリンスタイルのインテリアで大きな存在感を放つ、革張りのソファ。冬は座った時に革の冷たさを感じがちですが、ウールのブランケットをあしらえば見た目も暖かく。
木のぬくもりを生かした、シンプルテイストの北欧スタイル。色を使い過ぎず、暖色カラーを中心とした3色にまとめるとお部屋がすっきり見えます。
ベッド周りのあしらいで一気に冬仕様
ワンルームタイプの部屋では、ソファの代わりも兼ねるベッド。ブランケットをあしらい、クッションカバーを変えるだけで冬仕様に。ざっくりウール、コーデュロイ、ベロアなど素材でも楽しんで。
面積の広いカーテンにメインカラーを
存在感のあるカーテン。暖色のオレンジ、マスタードイエロー、コーラルピンクなどから色を選び、部屋のメインカラーに。切り替えタイプだと圧迫感が軽減され、インテリアに奥行きが生まれます。
ふわふわ・モコモコの小物でほっこり
ふわふわのクッションやモコモコのスリッパ、パジャマなど、起毛素材の小物アイテムを取り入れると気持ちまで温かく。シェルフが寂しい時は、フェルト素材の置き物などを飾ってみましょう。
おしゃれと快適さを両方かなえるラグ使い
ベッドサイドにラグがあると、おしゃれ度が一気にUP。起床時の足元の冷えも防げます。無地だとシンプルに。または壁の壁のファブリックパネルとリンクさせて、北欧ならではの柄を取り入れても。
北欧ならではのボタニカル柄で華やかに
北欧生まれのファブリックパネルは、軽くて取り付けも簡単。模様替えの強い味方です。季節に合わせて柄や色を変えたり、複数のパネルを組み合わせたりと楽しみ方もいろいろ。
※賃貸住戸の場合、ご退去時にお客さまにてご入居時の状態に戻していただく(原状回復)必要があります。
取材・文=植木淳子 イラスト=関祐子
教えてくれたのは
住吉さやか
インテリアコーディネーター。アートライフスタイリスト。家具・カーテンから小物セレクトまで、インテリアにまつわる全てのトータルコーディネートを行う。