声優初挑戦の堀田真由が1番好きなキャラは“かわいい癒やし系”の彼
上昇気流に乗って空を飛ぶ航空機・グライダーに青春をかける、空に恋した体育会航空部の大学生たちを描いた劇場版アニメーション『ブルーサーマル』が、3月4日(金)より全国ロードショー。主人公の都留たまきを演じるのは、声優初挑戦となる若手演技派女優・堀田真由だ。今回、オーディションでヒロイン役を勝ち取った彼女に、作品にかける思いなどを聞いた。
(C) 2022「ブルーサーマル」製作委員会
――声優という存在について抱いていた思いをお聞かせください。
「これまでお芝居の現場で『声が素敵ですね』と言っていただく機会が多くて、すごくありがたいご意見だな、と思っていて。『いつか声の仕事ができたらいいのにな』というのは、どこかで思っていました。今回挑戦させていただいた、初めての声優業というのはとても難しくて、お芝居の現場と表現することは同じなので、そこに関しては大丈夫だったんですけど、やっぱりテクニックみたいなものもなく、知らないことだらけだったので、最初は慣れるのが大変でした」
――堀田さんが演じる都留たまきというキャラクターへの第一印象をお聞かせください。
「本当に元気で、自分の思ったことを素直に伝えられる、真っ直ぐな人だなって思いました。どちらかと言うと似ていない部分が多いなと感じたので、たまきとしてお芝居をしている時は、自分の知らない感情に出会えたりすることが多く、たまきを演じることができてよかったと思いました」
――本作には魅力的かつ個性的な男性キャラクターが多数登場しますが、堀田さんが「一番素敵だな」と感じた男性キャラを教えてください。
「写真を撮ることが大好きで、部活中もカメラを持ち歩いている成原君が結構好きです。かわいいですよね。インタビューでは『倉持さんと空知、どっちがいいですか?』と、よく聞かれるのですが、全男性キャラクターの中でしたら、成原君が一番好きです。癒やし系キャラで、部員の中には絶対いて欲しいなって思います」
――完成した本編をご覧になった感想、そしてエンドロールにご自身のお名前が登場した際のお気持ちをお聞かせください。
「おうちでも完成した映画を先に拝見していたんですけど、やっぱり映画館で観てみると全然違って。背後から音が聞こえてくる感覚だったり、空の青さがより綺麗に感じたり、雲の流れや風の音がすべてリアルで『アニメーションって、ここまでリアルなものを作れるんだ』と感動しましたし、自分の声がずっと流れていたものの、『自分の声じゃないみたいだな』と思ったりもして。そんな中、エンドロールで自分の名前が最初に現れたのはとってもうれしかったです。それと同時に、本当にたくさんの方々が作品に携わってくださっていたんだな、と実感しました。お芝居のお仕事でもそうなのですが、特にアニメーションでは、日本だけでなく、海外の多くのスタッフさんが関わってくださっていることに改めて気づかされるので、本当にありがたいな、と思います」
――今後も、声優業に挑戦していきたいと思われますか?
「機会があれば、ぜひ続けていきたいですね。アニメだから可能な少年役もおもしろいですし、人間じゃないキャラクターもいいですね(笑)。カッパのような妖怪とか、リアルなお芝居の現場では、なかなか演じるのが難しい、人間じゃない何者かを演じてみたいです」
――堀田さんがお感じになる、本作の一番の推しポイントを教えてください。
「キャラクターがそれぞれ関わり合って、その中で成長していくところがすごく素敵だなって思っています。空の美しさもメインで描かれるのですが、『その人に出会わなければ、この価値観にならなかったんだろうな』といった人間関係や、それぞれが成長していく姿が、自分自身とも重なるところがあったので、登場人物たちが紡ぐドラマにも注目して欲しいです」
――最後に、お部屋のこだわりについてお聞かせください。
「ウッド調のインテリアが好きなんですけど、ソファーだけはピンクにしています。ソファーの金具の部分がゴールドなのがお気に入りで、奮発して買いました。それを差し色に、後はブラウンで統一しています。そこに、お仕事でいただいたお花などのグリーンを飾って、癒やしの空間にしていますね。カーテンは、今までは単色だったんですけど、紫を基調とした花柄ですっごく素敵なものと出会ったので変えてみたところ、ソファーとの相性がすごく良くって。ベッドカバーやシーツの色も、気分によって変えて楽しんでいます。祖母の趣味がモラ刺繍で、作品をたくさん送ってきてくれるんですけど、ソファーに置いているクッションも祖母の手作りなんです。インテリアはシンプルというよりかは、ちょっと個性的な感じだと思います。『帰ってきたい家』がテーマの、お気に入りの空間です」
取材・文=中村実香 撮影=永田正雄
インフォメーション
『ブルーサーマル』
2022年3月4日(金)より全国ロードショー
グライダーに青春をかける空に恋した体育会航空部の大学生たちを描いた漫画「ブルーサーマル-青凪大学体育会航空部-」を映画化。高校時代、バレーボール一筋で頑張ってきた都留たまき。サークル活動や恋愛などで充実した、普通のキャンパスライフに憧れ長崎から上京したが、ひょんなことから航空部へ入部し、グライダーと空の美しさに魅了されていく。
堀田真由
ほったまゆ●1998年4月2日生まれ。滋賀県出身。NHK連続テレビ小説「わろてんか」で注目を集め、その後「3年A組 ―今から皆さんは、人質です―」や、映画「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」などの話題作に出演している、注目の若手演技派女優。