【週末エンタメ】続編がついに公開!山﨑賢人&吉沢亮ら豪華キャストが体現する壮大な「キングダム」ワールド
累計発行部数9,000万部超という驚異の数字を記録している原泰久による人気漫画「キングダム」。壮大なスケールから実写化不可能といわれ続けてきたこの漫画が、超大作にふさわしい豪華な布陣によって映画化され、興収57.3億円を叩き出した前作から3年――待望の続編となる『キングダム2 遥かなる大地へ』がついに2022年7月15日(金)より公開を迎える。
原作の躍動感そのままに、壮大な世界観を彩る人気キャラクターの魅力について、ここでは前作での活躍を振り返りながら、今作の見どころを探っていく。
天下の大将軍への第一歩!続編では“蛇甘平原の戦い”が圧巻のスケールで展開!
(C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
中国春秋戦国時代を舞台に、天下の大将軍になる夢を抱く戦災孤児の少年・信が若き王・嬴政(えいせい/後の秦の始皇帝)ら仲間と共に、数々の困難に見舞われながらも中華統一を目指す姿が描かれる「キングダム」シリーズ。
2019年に公開された前作は、中華・西方の国・秦で育った信(山﨑賢人)が、弟のクーデターにより玉座を追われた若き王・嬴政(吉沢亮)と出会い、死別した幼なじみ・漂にうり二つの彼に力を貸すところから幕を開ける。道中で出会った河了貂(かりょうてん/橋本環奈)や山の王・楊端和(ようたんわ/長澤まさみ)らと共に王宮に侵入すると、強敵を打ち破り内乱を鎮圧。嬴政が玉座を奪還するまでの波乱に満ちた旅路が紡がれた。
前作に引き続き佐藤信介が監督を務める今作は、それから半年後が舞台。秦の隣国・魏が侵攻してきたことを受け、魏討伐のための進軍が決定。歩兵として戦地に赴くことになった信にとっては、初陣となる“蛇甘平原の戦い”を中心に描かれていく。
山﨑賢人、吉沢亮、橋本環奈ら主要キャストが続投!主人公・信の成長を描く熱き物語
映画『キングダム』の最大の魅力といえるのが、原作の持つイメージを実写でそのまま具現化したかのような個性あふれる人気キャラクターたちの存在だ。
続編では初めて戦場に足を踏み入れることになる主人公の信 (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
戦災孤児として育ち、そこから抜け出すべく戦いで名を上げようと奮闘する主人公・信。短気で乱雑、学もないが、死別した親友・漂との約束を守ろうとする情に厚い男で、戦いに関する頭抜けた才能を生かし、つわものぞろいの戦乱の世を生き抜いていく、ザ・主人公だ。
そんな感情豊かなキャラクターを演じたのが山﨑賢人。前作では、少年らしいやんちゃさを感じさせる表情に加え、王都を奪還すべく必死に戦いに食らい付き、粗削りながらも卓越したアクションを披露。その一方で、漂との別れで見せた慟哭(どうこく)、死と隣り合わせの戦地に赴く少年の複雑な胸中をエモーショナルに体現した。
冷静に見えて熱さもある嬴政の繊細な感情を見事に表現している吉沢亮 (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
嬴政は、戦乱の世をいち早く終わらせるため、中華統一を目指す、覚悟と大きな器を持つ若き秦の王。虐げられていた暗い過去を持ち、どこか影も感じさせる深みのある人物だ。
この嬴政と、彼の身代わりとして命を落とした漂とを一人二役で演じ分けたのが吉沢亮。前作では、冷静沈着でポーカーフェイスを保ちつつも、「戦意を断つな」と味方にげきを飛ばしたり、民のことを一番に考える思慮深い表情を浮かべたり、王としての威厳に満ちた演技は、日本アカデミー賞最優秀助演男優賞受賞も納得のハマりぶりだった。
橋本環奈は、漫画的な河了貂のキャラクターを持ち前のチャーミングな魅力で演じてみせる (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
橋本環奈演じる河了貂は、山民族のまつえいで、鳥頭のわらを被ったユニークな見た目が特徴的。見た目とは裏腹にひとりで生き抜くために、さまざまなスキルに長けており、追っ手から逃げる信と嬴政を助けるという出会いから一緒に行動することに。橋本は少年っぽいキャラクターの特徴を捉えた無邪気さとコミカルさを伴う演技で、重厚な物語におけるアクセントとして軽やかな存在感を放った。
前作の公開時には再現度の高さがSNSで話題になった大沢たかおの王騎 (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
さらに、信たちの姿を見て、再び戦地に舞い戻ることになるシリーズ屈指の豪将・王騎を演じていたのが大沢たかお。「んふ」という独特の笑い方、大矛を軽々と操る隆々とした肉体など、抜群の再現度で人気キャラクターに命を吹き込んでいる。王都で繰り広げられる戦いに現れた時のオーラは圧倒的だった。
羌瘣、麃公……『キングダム2』から新たに登場するシリーズ屈指の人気キャラたち
そして今回、満を持して登場するのが、『キングダム2』のキーパーソンにもなる羌瘣(きょうかい)だ。
信が戦場で運命共同体ともなる伍を組む仲間の1人・羌瘣は、伝説の暗殺一族の1人として育てられた女性。哀しい眼差しを携えるミステリアスな雰囲気のキャラクターで、高い戦闘能力を持つ一方、なれ合うことが嫌いなクールな性格の持ち主。
演じるのは高い身体能力でアクション女優としての評価も高い清野菜名。“巫舞”と呼ばれる呼吸法を操り舞うように戦うアクロバティックなアクションをはじめ、影のある雰囲気など、そのハマり役ぶりは公開前から好評を得ている。
原作でも主要キャラクターとして活躍する羌瘣が2作目にして登場 (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
そんな羌瘣や信と共に、“最弱の伍”(五人組)として戦場で行動を共にし、友情を築き上げていくのが、尾平(岡山天音)、尾到(三浦貴大)の尾兄弟、そして頼りない伍長の澤圭(濱津隆之)。
派手さはないが、原作でも人気の高い“最弱の伍”のメンバーたち (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
さらに戦場を支配する魏の呉慶(ごけい)将軍に対し、秦の総大将として登場するのが、豊川悦司ふんする麃公(ひょうこう)将軍。酒と戦に明け暮れる豪快なキャラクターで、猪突猛進型の戦いぶりが実写でどのように描かれているかが大いに気になるところ。そのほかにも、秦の政治を執り行っている丞相の呂不韋(佐藤浩市)といった大物もついにお目見え。秦を内部から揺るがす重要キャラクターだけに、その存在感も圧倒的。そうした大物たちのビジュアルを見るだけで、いやが上にも期待が高まってしまう。
地位には興味を持たずとにかく戦が大好きな秦の大将軍・麃公役には豊川悦司 (C)原泰久/集英社 (C)2022映画「キングダム」製作委員会
キャラクターの魅力をしっかりと落とし込んだ役者たちの熱演に加え、原作者・原泰久が、前作に引き続き脚本に名を連ねている点もファンにとってはうれしいポイント。原泰久自らが考案したという映画オリジナルのシーンやセリフも加筆された、実写版ならではの新たな「キングダム」ワールドに期待大だ。
文=ケヴィン太郎
インフォメーション
『キングダム2 遥かなる大地へ』
2022年7月15日(金)より全国東宝系にてロードショー
https://kingdom-the-movie.jp/