プロがピックアップ!新生活を彩るビギナー向けの観葉植物5選
目次
・観葉植物入門の大定番!比較的入手もしやすいシェフレラ
・鮮やかなピンク色も!葉の模様に個性を感じるカラテア
・ジャングルっぽさ満点!大きな葉で迫力のあるモンステラ
・根っこが主役!キュートなルックスで味わい深いガジュマル
・垂れ下がる姿が美しい!ユニークなサボテン・リプサリス
思うように外出できない生活が続き、その反動から自然や緑を求める人がグッと増えた昨今。そんな需要が高まり、新たな趣味として楽しむ人が増えているのが観葉植物だ。
「お部屋のシンボルとなるような大きな観葉植物から手のひらサイズのミニ観葉まで、全体的に需要の増加傾向が見られます」と近年の事情について語るのは、都内最大級のガーデンセンター・オザキフラワーパークの観葉植物担当・後藤直也さん。
「部屋をジャングルのようにしたいというお客さまも多く、天井や壁に掛けられるつり鉢仕立ての観葉植物や、コウモリランという着生植物などもよく問い合わせいただきます」と、本格的に楽しむ人も増えているのだそう。
引越しなど新生活を迎えるこのシーズンこそ始めるチャンスということで、後藤さんに初心者でも育てやすい5つの品種とその魅力、育て方のポイントを教えてもらった。
サイズも豊富で家のテイストにも合わせやすいシェフレラ
ウコギ科の植物で、つやつやとした厚みのある葉が特徴的なシェフレラは、大きなサイズのものだと樹木感が強く、1鉢あるだけで存在感抜群。小さいものから背丈ほどあるものまで、比較的入手しやすいメジャーな品種とのことで、見たことがある人も多いはず。
「寒さや乾燥に強く、室内環境に適性の高いとても育てやすい種類です。春から秋の間は、土の表面が乾いたらお水を与え、冬場は土の表面が乾いて2、3日ほどたったら与えます。置き場所は室内の明るい場所、カーテンのレース越しに日が当たるような場所がお薦めです」(後藤さん)。
色の濃さやしまのパターンなど1つ1つが違う顔を持つカラテア
「クズウコン科の植物で、葉っぱの模様のバリエーションが多く、選ぶ楽しみがあります」と後藤さんが語るカラテア。しま模様から、鮮やかなピンクに色づいたものまで、目を楽しませてくれる。
「湿度が好きな植物なので、葉っぱに霧吹きでお水をよく与えると喜びます。お水は土の表面が乾いたら与えます。蛍光灯やLEDの明かりでも十分栽培できますが、寒さには弱いので暖かい場所で育てましょう」(後藤さん)。湿度と温度に気を付ければ簡単に育てることができるため、初心者にもお薦めだという。
モンステラの葉の切れ込みは株が大きくなるにつれて出てくる
ざっくりと切れ込みの入った南国チックな大きな葉っぱがインパクト抜群のサトイモ科のモンステラ。暖かい時期にどんどん大きくなり、育つにつれて迫力が出てくるので、お部屋をジャングル風にしたい人にピッタリの品種だ。
こちらも「お水は土の表面が乾いたら与えます。サトイモ科の植物は、湿度が高い場所が好きなので、葉っぱにも霧吹きでお水を与えたら喜びます」(後藤さん)とシンプルな育て方。それでいてちょっとした乾燥にも耐える、初心者にはうれしい植物だ。
日本では沖縄や屋久島など温暖な地域に自生しているガジュマル
沖縄でよく見掛けるというクワ科の植物ガジュマル。「根っこが上がっている姿は1つ1つ違う形をしていて、選ぶ面白さがあります」という後藤さんのコメントの通り、ずんぐりむっくりとしたルックスがなんともかわいらしい。
「お水は土の表面が乾いたら与えます。冬場は土の表面が乾いて2、3日くらいたったら与えても大丈夫です。カーテンのレース越しに日の当たる場所に置くとよく育ちます」(後藤さん)。成長の早いガジュマルは暖かい時季に新芽を出し、成長してくると幹から気根という根っこを出して味のある1鉢になるのだそうだ。
つるして飾るだけでお部屋のアクセントになるリプサリス
紹介してもらった植物の中で最も乾燥に強いのが、森林性のサボテン・リプサリス。垂れ下がって生長していくのが特徴で、つるして飾るだけでお部屋に雰囲気をもたらしてくれる。
「お水は土の表面が乾いたら、冬場は、土の表面が乾いて2、3日くらいたってから与えても問題ありません。カーテンのレース越し、日の当たる場所に置くとよく育ちます」(後藤さん)と、ガジュマルと同様に育て方も簡単。長く垂れ下がり過ぎたら切っても問題なく、その場所から分枝して新しい枝がまた出てくるそう。生命力の強さはさすがサボテンといったところ。
東京・練馬区から日本中に園芸文化を発信するオザキフラワーパーク
今回協力していただいたオザキフラワーパークでは、“Feel the Power of Plants(感じよう!植物の力!)”をスローガンに、花苗・観葉植物をはじめとしたあらゆる植物の販売をしている。“買える植物園”とも称される大きな売り場で、きっとお気に入りに出合えるはず。
「観葉植物は1鉢あるだけで、お部屋が和み、新しい葉っぱを出していたら今日も1日頑張ろうという気持ちにもなります。植物は人間を元気にしてくれる不思議な力を持つ、生活に必要不可欠な存在だと思います」と、観葉植物の魅力を語ってくれた後藤さん。新生活の時季だからこそ、日々に活力と安らぎをもたらしてくれる植物たちを、自分の部屋に迎え入れてみてはいかがだろうか。
文=野宮ジュン
インフォメーション
オザキフラワーパーク
住所:東京都練馬区石神井台4-6-32
電話:03-3929-0544
https://ozaki-flowerpark.co.jp/