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ついに「WBC」開幕!MLBのスーパースターやNPBの強力助っ人も集う、野球の祭典を楽しもう

目次

いよいよ、2023年3月8日(水)から「2023 ワールド・ベースボール・クラシック(以下、WBC)」が開幕する。歴代最強と名高い侍ジャパンの強化試合が連日行われ、大会への期待は最高潮に達している。

今大会には20チームが出場。4組に分かれた5チーム総当たりの1次ラウンドでPOOL Bに入っている日本は、9日(木)に中国、10日(金)に韓国、11日(土)にチェコ共和国、12日(日)にオーストラリアと、いずれも東京ドームで戦う。各組の上位2チームが準々決勝に駒を進め、以降は負ければ終わりのトーナメント戦となる。

WBCは、メジャーリーグ(以下、MLB)の選手が出場する点が最大の特徴。各国を代表するトッププレーヤーが、母国の威信を懸けて競い合う。そこで、MLBのスター選手や日本球界と縁の深い選手たちに注目してみよう。

侍ジャパンを精神的に支える、WBC優勝メンバー・ダルビッシュ有の存在感

昨年、日米通算3000奪三振を達成したダルビッシュ。今年2月には、MLB初という“30代後半での6年契約”を結び話題に
USA TODAY Sports/ロイター/アフロ

今回の侍ジャパンには、4人のMLB選手が出場する。投手は2021年のシーズンMVP・大谷翔平(エンゼルス)と、“36歳で6年契約延長”というチームの絶大な信頼を得るダルビッシュ有(パドレス)。野手では、日系人初の日本代表である“秘密兵器”ラーズ・ヌートバー(カージナルス)、そして今季からMLBに挑戦する吉田正尚(レッドソックス)が名を連ねる。

まだMLB未出場の吉田を除く3人は、いずれも球団のエースや主力として活躍する第一線の選手たち。WBCの公式球やルールがMLBに準じたものであり、ライバル国にもMLB選手がそろうとあって、彼らの能力はもちろん、経験値が勝敗に大きく影響するだろう。

中でも、2月の宮崎キャンプ初日からチームの士気を高めてきた、ダルビッシュの存在は大きい。2009年大会の胴上げ投手であり、10年以上MLBで先発を務めるベテランは、若手が多い投手陣のメンターの役割も担っている。大会が始まれば、11種類にも上るという多彩な変化球を駆使した快投劇はもちろん、重責を担う投手陣の精神的支柱になるなど、グラウンド外での貢献にも期待がかかる。

大谷対トラウトも…?チームメート同士の対戦がアツい

エンゼルスが誇る“MVPコンビ”の大谷(写真左)とトラウト(写真右)
AP/アフロ

WBCでは、普段のチームメート同士がライバル国の代表となって対戦する姿も見どころ。優勝候補に挙がるアメリカ代表では、大谷の同僚マイク・トラウト(エンゼルス)がキャプテンを務めている。過去3度MVPを獲得し、MLBの現役最高打者と名高いトラウトは、昨年いの一番にWBC参戦を表明。これに続いて数々の大物が出場を決めた。日本がアメリカと戦うとすれば準決勝以降となるが、投手・大谷との“直接対決”はあるか?

また、アメリカをもしのぐといわれる“オールスター軍団”が、ドミニカ共和国。こちらにはダルビッシュと同僚のマニー・マチャド、フアン・ソト(共にパドレス)といったMLB屈指のプレーヤーがずらり。ソトは2021年のMLBオールスターゲームで、大谷とホームランダービーで対戦した選手として覚えている人も多いだろう。また、同年に大谷とホームラン王を争ったブラディミール・ゲレーロJr.(ブルージェイズ)もドミニカ代表で出場する。

一方、1次ラウンドで日本の最大の壁となりそうな韓国には、ダルビッシュと同僚のキム・ハソン(パドレス)と、ヌートバーと同僚かつ友人のトミー・エドマン(カージナルス)が選ばれている。ショートのキムとセカンドのエドマンによる二遊間の守備力は、全出場チームの中でも指折り。日本との対戦時には、彼らの堅い守りに苦しめられることもありそうだ。

日本でおなじみの選手も続々!頼もしい助っ人が強敵に?

日本のプロ野球(以下、NPB)と縁の深い選手も数多く出場するWBC。キューバ代表には共に元福岡ソフトバンクの強打者アルフレド・デスパイネ、ジュリスベル・グラシアルがメンバー入りしている。また、現在もNPBで活躍するリバン・モイネロ(ソフトバンク)、ライデル・マルティネス(中日)といった鉄壁の投手陣を擁し、1次ラウンド突破を狙う。

チャイニーズ・タイペイには呉念庭(埼玉西武)、宋家豪(東北楽天)、王柏融(北海道日本ハム)の3選手が代表入り。他にも元NPBの選手が複数選出されている。前述のキューバとチャイニーズ・タイペイは同じPOOL Aに入っており、さらにはNPBのシーズン最多本塁打記録を持つ、ウラディミール・バレンティン(元ソフトバンク)擁するオランダも同組。準々決勝ではPOOL AとBの進出チームが戦うため、いずれかのチームが日本と対戦する可能性が高い。

他にも、2010年代に巨人で活躍し、すでに現役を引退しているスコット・マシソンがカナダ代表として復帰。こうした“助っ人選手”たちの現況や活躍が見られるのもWBCの楽しみの一つだ。4年に1度の野球の祭典は間もなく開幕。地上波ではテレビ朝日系とTBS系で生中継される。

※記事の情報は全て3月1日時点のものです。

文=井上潤哉

放送情報

2023 ワールド・ベースボール・クラシック

地上波放送期間:2023年3月9日(木)~3月22日(水)

「日本×中国」9日(木)18:00-22:00(延長あり) TBS系
「日本×韓国」10日(金)18:00-22:00(延長あり) TBS系
「日本×チェコ共和国」11日(土)18:30-21:54(延長あり) テレビ朝日系
「日本×オーストラリア」12日(日)18:34-22:00(延長あり) テレビ朝日系
「準々決勝」16日(木)18:30-21:54(延長あり) テレビ朝日系
「準決勝」21日(火)7:30-11:30(延長あり) TBS系
「決勝」22日(水)7:55-11:30(延長あり) テレビ朝日系

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