自宅でもサウナを楽しもう!サウナ芸人・マグ万平に聞く、サウナの魅力
近年、若者の間で流行中のサウナ。高温の蒸気で満たされたスペースに10分ほど入り、体を芯まで温めたら、水風呂や外気で熱を冷まし、再びサウナ室に入るといった「温冷交代浴」を繰り返す中で、サウナ愛好家からは“ととのう”と呼ばれる、心身共にリラックスする状態になれる入浴法です。
そんなサウナの魅力と、自宅でも楽しめるサウナ(温冷交代浴)について、サウナ大好き芸人として知られる、ウィスキングマイスター、サウナスパプロフェッショナルのマグ万平さんに教えてもらいました。
「温浴交代浴」の注意点
●入浴前後はもちろん入浴中も水分補給をしっかり行う
●就寝直前には行わない
●風邪気味、気分・体調がすぐれないときは行わない
などを守って無理せずに行いましょう。
食欲増進、睡眠の質向上、美肌にも! サウナで健康力が大幅アップ
お気に入りの「神戸サウナ&スパ」にて
年間約300の施設を訪れるほど、サウナのとりことなっているマグ万平さん。そんな彼の視点と実体験から感じたサウナのメリットは、ずばり「心身共に健康になれる!」とことだそう。
「僕の実感では、とにかく寝付きがよくなりましたね。睡眠の質も向上しましたし、ご飯もおいしく食べられるようになりました。そして、僕が言っても説得力がないかもしれませんが、お肌がきれいになりました。失敗や、嫌なことがあっても、サウナに入ることで気持ちを切り替えることができるようになったので、後に引きずらなくなりましたね。そして、なんといってもご機嫌になれるのです。これは、温泉や普通のお風呂では体験できなかったことですね」(万平さん)
サウナのプロとも呼べる万平さんの、サウナを楽しむ上でのこだわりやマイルールについて聞いてみましたが、意外な答えが返ってきました。
「もともと、僕はその場その場を楽しむ派なので、こだわりやマイルールは、ないですよ。今、サウナブームの渦中にいる“サウナー”と呼ばれる愛好家って、多くが都市部で暮らしている方なんですよね。例えばデジタルに囲まれて仕事していたり、同じ体勢でデスク作業をしたり、目を非常に酷使している人だったり、人口が過密した都市の中でストレスを抱えながら生きている方たちが、フル回転している思考と疲れた体を休息させるのがサウナだと感じているのです。そういった心身共にリラックスできる場所に、こだわりやルールを持ち出すのは、なんだかつまらない気がしたんですね。なので、強いて言うならば、『何も考えずに楽しむこと』が、マイルールかもしれません。気分によって、サウナに入る時間や休憩時間を変えるのもおすすめですよ」(万平さん)
「有馬温泉 太閤の湯」のテントサウナにて
好きな香りや音楽に囲まれて気軽にととのう!自宅サウナのすすめ
効能を理解したところで、早速サウナ体験したいところですが、施設になかなか足を運べない人も多いのではないでしょうか。そんな方に万平さんがおすすめしてくれたのが「自宅サウナ」です。
「日本の方は、高温の蒸し風呂=サウナととらえてしまいがちですが、熱いお湯に浸かって、外気浴で体のほてりを冷まし、水分補給などの休憩をしっかり取った後、再び湯船に浸かる『温冷交代浴』も、れっきとしたサウナなんです。湯船にお湯を張って、体をじゅうぶん温めたら、バスローブを羽織ってリビングやベランダで外気浴をして、水分補給をした後に、また湯船に浸かることを繰り返してみてください」(万平さん)
自宅サウナをより楽しむためにはどのような空間、アイテムなどがあればいいでしょうか?
「やっぱりリラックスできる空間づくりが大切なので、好きな香りの入浴剤を使ったり、スマホやドリンクを持ち込んだり、好きなマンガを読んだりするのもくつろぎのひとときですよね。あと、メインの明かりを消して、お風呂に浮かぶバスライトを使うと、よりリラックスできると思います。また、サウナが好き過ぎる作曲家として知られる、とくさしけんごさんの『MUSIC FOR SAUNA』シリーズは、まさに『聞くサウナ』なので、自宅サウナのお供におすすめです」(万平さん)
これからの暑い季節は、水風呂もチャレンジしやすいですよね。夏サウナの魅力は何でしょう?
「夏場のように、浴室よりも外気温が高い場合は、扇風機やエアコンを駆使して、部屋を涼しくしておきましょう。また、夏は、体にたまった熱を冷ますのが大変なので、水風呂で体を冷やすといった、秋~春とは逆の方法にチャレンジしてみてください。熱いシャワーを浴びて、水を張って湯船で水風呂を楽しむのがおすすめです。氷を入れてキンキンに冷やしてもいいですね。休憩時にアイスを食べるといった、気ままなことができるのも自宅サウナの醍醐味(だいごみ)です!」(万平さん)
通常の入浴と違い、しっかり水分補給と休憩ができるのが魅力のサウナ。自分の体調に合わせ、無理なく楽しむことで、心も体もリフレッシュできる温冷交代浴を自宅で気軽に楽しんでみましょう!
取材・文=中村美香
マグ万平
年間約300のサウナ施設を訪れるサウナ大好き芸人。プロダクション人力舎所属のお笑い芸人(スクールJCA18期生)。サウナが好き過ぎてサウナ施設で働いたり、フィンランドサウナ旅に出かけたり、ロシア人からウィスキングを習得しちゃったり。フィンランドサウナアンバサダー、ウィスキングマイスター、サウナスパプロフェッショナル。『マグ万平ののちほどサウナで(MROラジオ)』に出演中。
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