神様を招く「開運お掃除術」!すっきりピカピカ、快適な年始めにしよう
門松やしめ飾り、鏡餅は何のために飾るか知っていますか?それは、家族の健康や五穀豊穣をもたらす年神様を家に迎えるためなんです。スッキリきれいなお部屋なら、年神様も喜んで、いい運気を運んできてくれるはず!お掃除のプロ・大津たまみさんが、開運お掃除術を伝授。しっかり実践して、年神様の御利益を願いましょう!
1月は大掃除の後なので、部屋はキレイになっている状態かもしれません。そのキレイさをただキープするだけでなく、さらにピカピカに磨き上げて年神様を迎えましょう。
効率よく磨くには、マイクロファイバークロスを使うことをおすすめ。
「ピカピカに光って美しい部屋で暮らすと、豊かな気持ちになりますよね。つまり、モノを磨くことは、心を磨くことにもつながるんです。汚くなる前から、日々磨き上げることが運気アップの秘訣(ひけつ)です。マイクロファイバークロスは、薄手でけば立ちにくい、表面がつるつるしたものを選びましょう」
掃除の手順は、奥の方や上の方=カミから始めて、手前・下=シモへと進めていくと運気がアップ!なぜなら、神様はカミの方にいるとされるので、掃除もそこから順番に始めるといいのだとか。
「ほこりは上から下へ落ちるので、先に上の方をキレイにしてから、下の方を掃除するというのは、しっかりほこりを取り除くために掃除のプロが必ず守っているセオリーでもあります。開運掃除術のカミからシモへ掃除する順番は、合理的な掃除法としても理にかなっているんですよ」(大津さん)
神社にとって掃除は、神様のために汚れを取り除く大切な行事。境内の掃除には、職人が手作りする竹箒や熊手が使われています。それに倣って、掃除用具を手作りするのも開運掃除術!また、モノを大切にすることも開運につながるといいます。使わなくなった歯ブラシやストッキング、靴下などはお掃除に再利用しましょう。
「手作りのハタキもおすすめですよ。日々の掃除でシートクリーナーを使う時、汚れなかった部分を短冊のように切り取って、あらかじめストックしておいてください。それが10枚ほど集まったら、それを束ねて割り箸の先にひもやゴムで固定して、開いたら完成です。インターフォンの上などの細かな隙間や、壁などの掃除に重宝します」(大津さん)
禅宗のお寺では、毎朝の掃除が自分の心と向き合う大事な修行の時間。それに倣って、朝に少し時間をつくって掃除するのを日課にすると、気持ちが落ち着いて運が開けるかも!
「毎朝掃除をすることで、キレイをいかにキープするかを自然と意識するようになります。日々の積み重ねで、神様が喜ぶお部屋をつくっていきましょう。なかでも、運気を取り入れる玄関をキレイにしておくことは、開運法としてとても大事です」(大津さん)
定期的に“きちんと掃除をする日”=整え日をつくって、部屋をキレイにすることを習慣づけましょう。だからといって1日の間に、全部の部屋をキレイにしようとすると、時間が足りなくなったり、体が疲れてしまったりと、うまくいかない可能性大!
「『今週はトイレ、来週はキッチン…』というように、1個所ずつでもいいので、週に1回は欠かさず掃除をするようにしてみましょう。『わが家をパワースポットにしよう!』という気持ちで臨めば、張り合いが生まれて長続きしますよ」(大津さん)
大掃除でキレイになった部屋をキープしながら、運気アップにつながるようにさらにキレイに磨いて、お部屋をパワースポットにしよう!
取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ
大津たまみ
1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する