お財布にも環境にも優しい!重曹&クエン酸のかんたんエコ掃除術
コスパが良くてエコなお掃除「ナチュラルクリーニング」。その代表格が重曹とクエン酸! 今回は、ハウスクリーニングの「おそうじ本舗」の尾崎さんに、重曹とクエン酸を使った手軽なお掃除方法を教えてもらいました。
「重曹もクエン酸も食品添加物として認められているから、環境だけでなく体にも優しいんです。お掃除する素材に負荷も与えませんし、基本的に水に溶かして使うので、圧倒的にコスパがいい! 正しい性能と使い方を理解すれば、あらゆる汚れに使える優秀な素材です。ぜひ日常のお掃除に取り入れてみてください」(おそうじ本舗・尾崎さん)
●重曹水の作り方
水200mlに小さじ2杯の重曹を溶かし、スプレーボトルに入れて重曹水の出来上がり。重曹水を沸騰させて冷ませばより強力な洗浄力に。でも、日常のお掃除は普通の重曹水で十分。
●クエン酸水の作り方
クエン酸水は、水200mlに小さじ1杯のクエン酸を溶かして作ります。スプレーボトルに入れて使います。重曹水とクエン酸水を混同しないよう、ラベルを貼ると◎!
重曹もクエン酸も、それぞれ“得意な汚れ”があります。皮脂汚れや油汚れは酸性汚れなので、アルカリ性の重曹で落とします。それに対し、水アカやトイレの黒ずみはアルカリ性の汚れなので酸性のクエン酸が効果的。汚れの種類を理解して使い分けを!
ポイント
●クエン酸と塩素系のカビ除去剤が混ざると有毒ガスが発生。一緒に使わないように!
●カビだけは重曹とクエン酸では落とせないので、専用の洗剤を使おう
浴室汚れは、皮脂汚れやせっけんかすといった酸性の汚れを先に落としましょう。汚れが気になる物に重曹水をスプレーし、5分置いた後にスポンジでこすりましょう。そのあと、水アカを落とすためにクエン酸をスプレーし、10分置いてこすればスッキリ!
ポイント
●蛇口などしつこい汚れにはラップをかけて浸け置くと効果的
●クエン酸は水アカに長時間浸け置きすると再結晶化して逆効果になる場合も。10分程度を限度に!
キッチンの汚れはほとんど油汚れなので、重曹が大活躍! 日常の掃除は、五徳やグリルの網などに、重曹水をスプレーして5分置き、拭き取るだけでOK。頑固な汚れがこびりついている場合は、お湯で重曹水を作り、20分ほど浸け置きすると効果的です。
ポイント
●日常の掃除は重曹水をスプレーして5分おき、こすって流すだけ
●頑固汚れは45度くらいのお湯で重曹水を作り、まとめて浸け置き
●シンク汚れは水アカなのでクエン酸水を!
トイレの輪ジミや、フチの黒ずみはアルカリ性の汚れなので、トイレ汚れはクエン酸水1本で解決します。クエン酸水を吹きかけたトイレットペーパーを汚れた部分に貼り付けて10分放置し、汚れを柔らかくします。軽くこすって流せばピカピカに!
ポイント
●輪ジミの掃除は、トイレブラシを水に突っ込み、水位を下げて汚れを表面に出してから
●便器のフタなどにクエン酸水を吹きかけておくと除菌・消臭効果も!
重曹水とクエン酸水を使ったナチュラルクリーニングの方法、いかがでしたか? 汚れの法則を覚えれば、この2本だけで家じゅうのほとんどの汚れに対応できるので、覚えておいて損はありません。環境にもお財布にも優しいナチュラルクリーニング、今すぐ始めてみませんか。
取材・文=Go.Ro.Ne.編集部/イラスト=ヨシカワミノリ
教えてくれたのは
尾崎真
おそうじ本舗の商品・サービス開発責任者。最先端の洗浄技術に係わる知識は業界でも随一! 家庭で簡単にできるお掃除術の知識を生かし、多くのメディアで活躍中。