掃除・収納

傘や雨具もキレイ&長持ち!雨シーズンの汚れた傘など雨グッズお手入れ法

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じめじめと長雨が続く梅雨時。傘やレインコート、レインブーツや長靴の出番も増える季節です。お気に入りの雨グッズを久しぶりに出してみたら、錆びていたりカビてしまったりがっかりした経験がある人も多いのでは?保管方法に気をつけて、定期的にきちんと洗っておけば、しっかり長持ちさせることができるのです。傘を始めとする雨グッズのお手入れ方法を、家事のプロ・大津たまみさんにうかがいました!

【傘のお手入れ①】傘を使ったらまずは水切り!

雨の日に傘を使ったら、帰宅後にまずしっかりと水を切りましょう。ただし、やり方に気をつけないと、骨組みに負荷がかかって傘が劣化する原因になってしまいます。

・傘全体を振る
・左右に回転させる
・地面にトントンと当てる
・傘を閉じてから回して水を切る…

傘の水を切る時、こういう動作を無意識にしていませんか? 実は、これらはすべてNG!

「おすすめは、傘の先端を斜め下方向に向けてから、数回静かに開いて閉じる動作を繰り返して水滴を落とすやり方です。開閉は傘を使う時の自然な動きなので、骨組みに負担をかけずにしっかり水切りができますよ」(大津さん)

【傘のお手入れ②】しっかり乾かして錆び&カビ予防!

傘立てや下駄箱に傘をしまい込む前に、しっかりと乾かすことが大事。玄関のたたきなど、濡れても大丈夫な乾いた場所で傘を開いて置き、水分がなくなるまで陰干しして、完全に乾かしてから保管します。

水分が残っていると留め金などの錆びの原因になってしまうほかカビの発生をうながしてしまうことに。特に、下駄箱にしまう場合は、水分があると菌が繁殖しやすくなり、一緒に入れている革靴がカビてしまうことも。下駄箱全体の嫌な臭いの原因にもなってしまいます。

「傘立ての水受けトレイに水が残っていても錆びやカビの原因になるので、こちらもきちんと掃除しておきましょう。傘は取り出しやすいように、ネームバンドでしっかり止めて収納してくださいね」(大津さん)

【傘のお手入れ③】汚れたら中性洗剤で水洗いをする!

泥がこびりついたり、砂が隙間にはさまったり、定期的に洗わないと傘にも汚れがたまっていきます。汚れた時はもちろん、定期的に洗うことでお気に入りの傘を長持ちさせることができます。周囲が濡れても大丈夫なように、傘は浴室で洗いましょう。

「浴室に傘を開いて置き、表面の汚れをぬるま湯のシャワーで洗い落とします。スポンジに水に溶かした中性洗剤を含ませて、汚れをしっかり拭き取ったら、またシャワーでよくすすぎましょう。酸性洗剤は、金属部分の錆びの原因になるので厳禁ですよ」(大津さん)

【傘のお手入れ④】仕上げに撥水スプレーをかける!

洗い終わった傘は、しまう前と同様にしっかりと乾かしましょう。折りたたみ傘のように折れ目がたくさんある傘は乾きにくいので、十分に時間をかけて完全に乾かすようにします。

「最後に仕上げに、撥水防水スプレーを傘の表面にまんべんなくかけてから補完しましょう。撥水力が落ちずにキープするので、傘が長持ちします」(大津さん)

【レインコートのお手入れ】手洗いして素早く乾かす!

レインコートを洗う時は、洗濯機を使うと破れの原因になるので、手洗いがおすすめ。生地の表面に撥水性があるので、洗剤を染み込ませたスポンジでこすり洗いをします。やはり、破れてしまう可能性があるので揉み洗いはNG!

ハンガーにかけて、型くずれしないように干して乾かします。ポイントは、すぐに乾かすこと。こちらも傘と同じく、濡れたままにしておくと臭いやカビの原因になってしまいます。

傘と同様、最後に撥水防水スプレーをかけて撥水力を回復させると長持ちさせることができます。

「日常で着る服とは違う素材でできているレインコートは、服と同じお手入れ法ではなく、傘に近い扱いを心がけましょう。乾かす時には、洗濯機の乾燥機能や乾燥機、アイロンの使用は厳禁!熱に溶けやすい素材が使われていることがほとんどなので、溶けてしまうこともあるんですよ。撥水防水スプレーを使うと、汚れがこびりつくことも防いでくれるので、仕上げにシューッとするのをお忘れなく」(大津さん)

【レインブーツのお手入れ】形をキープして保管する!

レインブーツや長靴も汚れたらしっかり洗って保管しましょう。もちろん、ほかの雨グッズと同じく、定期的に洗うこともおすすめです。

まずはほこりや砂など、表面の乾いた汚れを乾いたボロ布と歯ブラシで擦り落とします。べったりとこびりついた汚れは、水で濡らしてからこすり落としましょう。靴の中は、凹凸のない素材であれば水洗いしてもOK。起毛素材なら、濡らさずに逆さにして軽く叩いてほこりを払います。

乾かす時は陰干しで、ブーツキーパーなどを使って、立てた状態の形をキープして乾かすのがポイント。型くずれを防ぐことができます。完全に乾いたら、仕上げにラバーブーツ用の艶出し剤で磨くとピカピカ感をキープできます。最後に消臭剤をスプレーして、乾いた場所に保管します。

「ブーツキーパーがない場合は、厚紙などで代用できます。ほかにも、ラップの芯にタオルを巻いてからストッキングを被せて簡易ブーツキーパーを作る方法も。吸水性の高い新聞紙をストッキングの中に詰めると、より早く乾かすことができますよ。ちなみに、ゴム製の長靴は形がへたってきたらゴムが劣化している可能性大。買い替えを検討しましょう」(大津さん)

取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ

教えてくれたのは

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師のほか、ジュニア片付け収納マイスター認定講師、風水師の資格も。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアを持つ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

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