どんな部屋にもぴったりフィット!話題の「CODD」で叶う“自分らしい”部屋づくり
賃貸物件に住んでいると、お部屋づくりに制約が多いと感じたことはないだろうか? 間取りや寸法、そして柱の位置もあらかじめ決まっているため、それに合う家具を探してそろえるのはなかなか骨が折れるもの。せっかくピッタリの家具を見つけたのに、次に引っ越したお部屋では寸法が合わなくて、泣く泣く買い替え…そんな経験をした人も多いだろう。
そんな「賃貸物件の部屋づくりの制約」を解消してくれるのが、今インテリア好きに話題のブランド「CODD(コッド)」。
今回、CODDの中でも一番の人気商品「HiNGE(ヒンジ)」を開発したデザイナー・桐圭佑さんにお話をうかがった。CODDってどんなブランド? HiNGEってどんな商品? どうして賃貸物件向けなの? 使い方のアイデアは? 賃貸物件のインテリアに関する疑問にたっぷりお答えいただいた。
「じぶんにフィットする」がテーマ!自由度の高いDIY家具がそろう「CODD」
桐さんがデザインした人気商品「HiNGE」で作った棚
「CODD」の人気商品「HiNGE」をデザインした桐圭佑さんは、もともと建築家。その活動は建築のみにとどまらず、「暮らしにまつわる可能性」をテーマにした空間デザインなど、企業とさまざまなコラボレーションを行ってきたそう。
「そんな中、『CODD』の商品デザインのお話をいただいたんです。『じぶんにフィットする』というCODDのブランドコンセプトにとても共感しました。賃貸物件はもともと間取りや寸法が決まっているので制約が多く、『じぶんにフィットする』家具を既製品で見つけるのは容易ではありません。賃貸物件のいいところは『すぐに引っ越せる』ことですが、せっかく苦労して見つけたピッタリな家具が、引っ越した先の物件には合わないこともありますよね。せっかくなら、ずっと使える自由度の高い家具を開発したいと考えました」(桐さん)
「CODD」は、賃貸住宅にお住まいの方でも挑戦しやすい「DIYキット」を販売するサービス。ライフステージの変化に合わせた部屋の在り方を重視し、個人のニーズに合わせた理想のインテリアを叶えるさまざまなDIYキットの開発・販売を行っている。そんなCODDの理念と桐さんの作りたい家具イメージがぴったり合致したことから、「HiNGE」の開発が始まった。
建築家・デザイナーの桐圭佑さん。8年間建築設計事務所に勤務した後、2017年に独立を果たした
桐さん宅の「HiNGE」で作った棚。寝室とリビングを隔てる壁の横幅にぴったりフィット
桐さんがデザインした「HiNGE」は、その名前の由来になった蝶番(ちょうつがい。別名ヒンジ)からヒントを得た商品。大きな特徴は、「奥行きを自由に調整できる」ことだ。「ドアを開け閉めする時の可動域に大きく関わるのが蝶番です。ここから着想を得て、『可動域のある棚作りができないか』と考えて生まれたのが『HiNGE』。開け閉めすることで、家具の奥行きを自分で自由に調整することができます」(桐さん)
ん、どういうことだろう? 実際に見せていただくと…。
「例えば、このように大きく開くと奥行きは狭め。小さく開けば奥行きは広めに調整することができます。奥行きを狭めにしてフィギュアなどを並べる棚にしたり、奥行きを広めにして大きな本を並べる棚にしたり。自分の好みに合わせてカスタマイズすることが可能です」(桐さん)
大きく開いたHiNGE(左)と、小さく開いたHiNGE(右)。お好きな素材・サイズの板を載せれば、あっという間にオリジナル棚の出来上がり
実際に桐さん宅のHiNGEを見せていただくと、そこに桐さんのこだわりが表れていた。
棚の素材となっているのは、お部屋の雰囲気と後ろの壁の色に合わせた木の板だ。棚の幅は壁の幅にピッタリ合っていて、並べられている本は棚の奥行きにぴったりフィットしている。
希望の奥行きに合った板をHiNGEに置くだけで「自分だけの棚」が完成する
アイアン×ウッディな桐さん宅の雰囲気に溶け込んでいる
こだわりにぴったりフィット!自由自在に「HiNGE」を使いこなすアイデア
「HiNGE」を使ったインテリアのアイデアは無限大だ。
「載せる素材は何でもいいんです。僕は木を使っていますが、シックな雰囲気にしたければリノリウムの板を載せてもいいですし、剛健なイメージにしたければアイアン素材の板を載せてもいい。家具として完全に作り込まず、買う人の好みを入れる〝余地″を残したのがデザイナーとしてのこだわりです」(桐さん)
棚としての用途だけでなく、アイデア次第でいろいろな使い方が可能なのも「HiNGE」の魅力だ。
「例えば…(そばにあったクッションを手に取って)こんなふうに丸い素材を載せても面白いですよね。キャットタワーとして使うのもいいかも。他にも、想像力次第でいろんな使い方ができると思いますよ」(桐さん)
「サイドテーブルにしても便利だし、プラントシェルフにしてもいいですね」と桐さん
「HiNGE」の自由度は引っ越しの際にも役立つ。
「『HiNGE』は組み立ても簡単ですが、分解もラクチン。引っ越しは家具の持ち出しが大変ですが、『HiNGE』なら分解して大人一人で持ち運べます。それに、引っ越し先の間取りにサイズが合わないようなら、板だけ処分して別のサイズの板を用意すれば、また新しい家具を簡単に作れます。いちいち新しい間取りに合わせて家具を買い替えなくてもいいし、ずーっと長く使えますよ。賃貸のメリットである『身軽さ』を最大限に生かすことができるといえます」(桐さん)
「HiNGE」本体はこんなにコンパクト。組み立て方も非常にシンプルで、1パーツにつき10分ほどで組み立てられる
桐さんがデザインした「HiNGE」のほか、CODDにはさまざまなこだわりのDIY商品がそろう。「HiNGE」と並んで人気なのが、1mm単位のサイズオーダーでどんな間取りにもシンデレラフィットする壁面収納家具のDIYキット「NOSERU(ノセル)」だ。
「NOSERU」を使ったインテリアの一例。高さ・幅・奥行きのサイズオーダーが可能
壁一面の本棚にするも良し、廊下の一角を収納スペースとして有効利用するも良し、お部屋を区切るパーテーションとして使っても良し。アイデア次第で、その使い方は無限大だ。また、DIYキットとして届くため、家具を作る楽しさを体感できることも大きな特徴。家具を作る工程で思い出が生まれ、愛着のある「自分だけの空間」づくりができるのだ。
最後に、インテリアについてのアドバイスを桐さんにうかがった。
「〝空間を広く見せる〟を意識することで、部屋の印象が変わります。例えば、家具は高さのないものを選ぶことで、重心が低くなって部屋が広く見え、あか抜けた印象になりますよ。また、部屋のパーテーションを設置する場合は、天井まで届かないものを選ぶと〝抜け感″が出て、すっきりした印象になります」(桐さん)
桐さん宅のリビングとベッドルームを隔てるパーテーションも、あえて天井まで届かない高さにすることで空間に広がりが生まれている
建築のみならず、空間デザインも手掛けてきた桐さんならではのアドバイス。自由にカスタマイズできるCODDの商品は、お部屋づくりの選択肢をグッと広げてくれそうだ。「空間から豊かな人生をデザインする」がコンセプトのCODD。自分の人生にフィットしたお部屋づくりの一助に、ぜひ。
取材・文=編集部 撮影=神保達也
桐圭佑
建築家、一級建築士。藤本壮介建築設計事務所に8年勤務した後2017年に独立し、KIRI ARCHITECTSを設立。設計作品は、三栄建築設計住宅設計競技、Good Design Award 2022など受賞多数。建築のみにとどまらず、空間コーディネートなどさまざまな分野で活躍中。
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※CODDシリーズは販売終了となりました