「11月10日」はトイレの日。毎日1分・週末10分でキレイをキープ&悪臭ともサヨナラ!
「11月10日」が“トイレの日”って知っていましたか? 「いい(11)ト(10)イレの日」の語呂合わせに由来しています。これをきっかけに、カンタンな方法でトイレのキレイをキープする方法を、お掃除のプロ・大津たまみさんに聞きました!毎日の掃除はたった1分だけ。週末の1日だけは10分しっかり掃除をすれば、年末の大掃除もラクラクに。日々の掃除で原因となる雑菌やカビを取り除いて、イヤなニオイも断ちましょう!
タンク上部の手洗い鉢からスタートして、タンクの外側をトイレットペーパーで拭きます。
スピーディーに汚れを落とすポイントは、泡立たないタイプの中性洗剤を使うこと。トイレットペーパーがボロボロにならずに拭き取りやすく、日常の軽い汚れなら十分落とせます。シンクやレバーも忘れずに拭きましょう。
「中性洗剤の成分は界面活性剤なので、安全で使い勝手が良いところがおすすめポイント。手荒れもしにくいので、素手でスピーディーに掃除を済ませる時に最適なんです。ニオイが気になる時は、除菌成分がプラスされているものを選ぶとより効果的です」(大津さん)
トイレ用の洗剤を便器の中に回しかけて、ブラシでこすります。
サッと汚れを落とすには、酸性の洗剤を使うことをおすすめ。ブラシは、便器の縁ウラもこすれるタイプのものを選びましょう。
「酸性の洗剤を使うと、尿の主な成分であるアルカリ性の物質を溶かすので化学反応で汚れが落ちやすくなるんです。縁ウラとは、便器の内側の丸まった部分です。その隙間もこすれるJ字型のものを選ぶといいですよ。日々の掃除を怠ると、便器の中にあっという間に黒ずみができてしまいます。便器の中だけでも毎日掃除をしましょうね!」(大津さん)
1日1分トイレ掃除③ 便器の外側をペーパークリーナーでキレイに
1分掃除の仕上げに、トイレ掃除用のペーパークリーナーを使って、便座と便器の外側をサッと拭き上げてフィニッシュ!
「ペーパークリーナーは大判のものを選ぶのがコツです。便座からスタートして拭く面を変えて便器の外側を拭けばシート1枚で足ります。流せるタイプのものなら捨てる手間も省けて、さらに時短できますよ」(大津さん)
週末10分トイレ掃除① タンク→便座→便器の中→便器の外(側面)を磨く
トイレ掃除の基本は、タンク→便座→便器の中→便器の外(側面)へと上から下へ掃除していくこと。週末は、この順番に沿っていつもより丁寧に各箇所を掃除するようにすれば汚れがたまらず、年末の大掃除もラクラクに!
「それぞれの掃除の仕方は1日1分の時と同じです。週末だけは各箇所を丁寧に、しつこい汚れも落としきるまでしっかりと掃除しましょうね」(大津さん)
トイレの悪臭の原因はアンモニア。尿が壁や床に飛び散ると、それが雑菌と反応してニオイが発生します。
それを予防するには、拭き掃除が大事。週末の10分間でトイレ掃除用のペーパークリーナーを使って、トイレの壁と床も同時に拭き掃除しましょう。
「床掃除の時に、トイレと床とをつなぐ隙間も掃除することをお忘れなく。実は、ここも悪臭の温床になっているんです。除菌スプレーを使って、捨ててもいいボロ布などで隙間の汚れをこすり落としましょう」(大津さん)
悪臭や便器にできる黒ずみを予防するには、トイレ用の芳香洗浄剤を使うこともおすすめ。コーティングで汚れがつきにくくなるタイプのものを選びましょう。
「ただし、タンクの手洗い鉢に置くタイプやタンクの中に入れるタイプのものだと、タンクの中に色が付いてしまうので賃貸物件には不向きかもしれません。スタンプタイプのものを使うのがおすすめですよ」(大津さん)
1日1分、週末10分で汚れもニオイもサヨナラ。いつでもキレイにして気持ちのいいトイレにしておきましょう。
取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ
大津たまみ
1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する