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【土用丑の日】プロの調理テクニックで「冷凍うなぎ」をおいしく食べよう!

目次

夏本番! うだるような暑さで食欲が落ちたりしていませんか? そんな夏バテを解消したい時におすすめの食べ物といったら「うなぎ」。免疫力を高めるビタミンA、疲労回復を促すビタミンB群、カラダの調子を整えるミネラルなど、健康に必要な栄養がたっぷり含まれているスーパーフードです。しかし、昨今さまざまな事情でうなぎの価格は高騰しており、お店で食べるとなったら大奮発。庶民がうなぎを気軽に味わうなら「冷凍うなぎ」の一択でしょう! 料理家/フードスタイリストの上田友子さんに「冷凍うなぎ」をおいしく食べるコツや簡単レシピを教えていただきました。

「冷凍うなぎ」をおいしく食べるための解凍&調理テクニック

一般的な「冷凍うなぎ」は調理済みのうなぎを真空パックして凍らせているので、解凍して温めるだけですぐ食べられます。商品によっては凍ったまま電子レンジでチンするだけで味わえるものもありますが、せっかくの高級食材ですから丁寧に扱ってよりおいしく食べたいところ。うなぎの旨みを逃さない解凍&調理テクを2パターン伝授しましょう!

【流水解凍+魚焼きグリル】

1. 「冷凍うなぎ」を真空パックのまま流水に7~8分あてて半解凍の状態にする。
2. 真空パックからうなぎを取り出し、軽くクシャッとさせたアルミホイルで空間ができるようにふんわりと包む。魚焼きグリル(またはオーブントースター)で5分ほど蒸し焼きにする。
3. アルミホイルを開いて添付のたれをかけたら、表面を1分ほど焼いて香ばしく仕上げる。

 「アルミホイルをクシャッとさせて使用すると、食材との接地面が減り、くっつきにくくなるのでおすすめです」(上田さん)

【自然解凍+蒸し器】

1. 「冷凍うなぎ」を冷凍庫から冷蔵庫に移し、一晩かけてゆっくり解凍する。
2. 蒸し器にクッキングシートを敷き、ごはんを盛り、添付のたれをかけたら1を乗せる。
3. 鍋にお湯を注ぎ、火にかける。蒸気が上がってきたら2を乗せ、中火で蒸して温める。

「ごはんとごはんでうなぎをサンドした状態で蒸し上げてもおいしいですよ!」(上田さん)

「冷凍うなぎ」にひと手間プラス! この夏おすすめのアレンジレシピ

暑い季節は台所仕事を手早く済ませたい……そんな時に「冷凍うなぎ」はとっても重宝。今回はひと手間プラスでパパッと作れてマンネリ感が払拭されるレシピを2品ご紹介! 食卓のムードもにぎやかになること間違いなし♪

※うなぎの蒲焼(冷凍)1尾=約150g前後を目安にしています

洋風うな玉ボウル

材料(2人分)

うなぎの蒲焼(冷凍)…1尾(約150g)
卵…2個
クレソン…適量
バター…10g
牛乳…大さじ1
塩…ひとつまみ
ごはん…適量

1. 温めたうなぎの蒲焼を4等分に切っておく。

2. ボウルに卵、塩、牛乳を入れてかき混ぜる。

3. 火にかけたフライパンにバターを入れ、溶けたら2を加えてヘラなどでゆっくりかき回し、全体がまとまったら火から下ろす。

4. 器にごはんを盛り、添付のたれ(分量外・市販のもの)をかけ、その上にうなぎ、3を乗せてクレソンを添える。お好みで粉山椒をかけていただく。

「卵はふわっと半熟状のスクランブルエッグに仕上げるのがポイントです!」(上田さん)

うなぎと夏野菜の山かけ

材料(2人分)

うなぎの蒲焼(冷凍)…1/2尾(約75g)
長芋…100g
オクラ…2本
みょうが…1本
酢…小さじ1
塩…ひとつまみ

1. 温めたうなぎの蒲焼を食べやすい大きさに切っておく。 長芋は皮を剥いてすりおろしておく。オクラは茹でて輪切りにする。みょうがは輪切りにする。

2. 長芋に酢と塩を加えて混ぜ合わせておく。

3. 器に2を入れて、上にうなぎ、オクラ、みょうがを乗せる。お好みで醤油をかけていただく。

「メインのうなぎ料理を作った時に出た切れ端を使ってもOK! うずらの卵をトッピングしても◎」(上田さん)

栄養バランスも食感も完璧! うなぎと相性ぴったりな食べ合わせ

“ほぼ“完全栄養食と称されるうなぎですが、残念ながらビタミンCや食物繊維などは摂れません。うなぎの脂っぽい食感が苦手という人もいるのでは? そうしたデメリットは食べ合わせやトッピングで解決しましょう!

【うなぎ×ごぼう】

「ごぼうを合わせて柳川風にすれば食物繊維を補うことができます。ごぼうはささがきにし、鍋で麺つゆ(希釈によって水を加える)と一緒に煮ます。食べやすく切ったうなぎと溶き卵を加えてフタをして1~2分で完成です!」(上田さん)

【うなぎ×すだち】

「すだちはうなぎの脂っぽさをやわらげたい時におすすめです。器に盛ったごはんにすだちの皮をすりおろし、その上にうなぎを乗せて味わってみましょう。山椒のようにうなぎに直接かけるのではなく、ごはんにトッピングするのが◎」(上田さん)

【うなぎ×わさび】

「うなぎのひつまぶし、うなぎの白焼きといったメニューではアクセントとしてわさびを添えますが、わさびにはうなぎで摂ることができないビタミンCが豊富です。さらに辛味によってうなぎをさっぱりと食べられるのもメリットです」(上田さん)

解凍と加熱のコツをおさえれば「冷凍うなぎ」もお店顔負けのふっくらと香ばしい味わいに。食べ合わせを工夫すれば栄養バランスもおいしさも一段とアップ! しっかり食べてこの夏を元気に乗り切りましょう。

監修・撮影=上田友子 取材・文=野中かおり

教えてくれたのは

上田友子

料理家/フードスタイリスト。食のプロフェッショナルとして、幅広いメディアでレシピ考案、調理、テーブルコーディネートなどを数多く手がけるほか、企業や地方行政へのアドバイス、講演も行っている。

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