掃除・収納

7~8月はカーテンを洗うベストシーズン!カーテンをキレイにして部屋を気持ちのいい空間に

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おそうじ・収納アドバイザーとして活躍する大津たまみさんによる「お掃除連載」。みなさん、カーテンを洗濯するベストシーズンは7~8月の夏ということ、知っていますか? 日が長いので厚手のものでも乾きやすく、冬によくある結露が発生しないのでカビによる汚れがつきにくい時期だからです。でも、どう洗えばいいのかわからず、戸惑ってしまう人も多いはず。今回は、洗い方のポイントやカビ発生の予防法など、カーテンのお手入れ方法をお掃除のプロ・大津たまみさんに聞きました!

「カビ対策をしておけば、厚手のカーテンなら年に1回、レースのものなら半年に1回の洗濯だけで十分! インテリアのキービジュアルとしても存在感のあるカーテンをキレイに保って、快適に暮らしましょう」(大津さん)

カーテンの汚れの正体は? 原因を知って、汚れない対策を!

カーテンが汚れる主な原因は、ほこりや皮脂。また台所やダイニングのカーテンには、油汚れも付いています。これらが栄養になって発生し、さらに厄介なカビが繁殖します。カーテンの裾の方に付いている黒い染みは、カビによる汚れです。

「カビが発生するのは冬の間に起こる結露を放置したことも原因なんです。この時の水分が、もともとカーテンに付着している皮脂などを栄養にして繁殖してしまうんですよ。カビが繁殖しにくい夏の間に、しっかり洗濯とカビ対策をしてキレイなカーテンをキープしましょう!」(大津さん)

洗濯機を回す前に下準備をしっかりと

まずは、カーテンについている洗濯表示を確認して、自宅で洗える素材や作りかどうかを確認します。自宅で洗えないものはクリーニングに出しましょう。

取り外したら、まずはカーテンつり下げるために付いているフックを取り外します。フックが外れない仕様になっているカーテンの場合は、そのまま自宅で洗濯が可能かどうかカーテンの説明書で必ず確認を。

目立つ染みや黒ずんだ裾の汚れがあるカーテンは、まずその部分だけ先に酸素系漂白剤を溶かしたお湯に漬け置きして、汚れを落としておきます。

「取り外したフックの汚れ落としも忘れないでくださいね。ほこりなどは乾いた布などで拭い、油汚れなどしつこい汚れがあるものは、酸素系漂白剤を溶かしたお湯に15分ほど漬け込んで洗います」(大津さん)

蛇腹に折れば洗濯機でもカーテンが洗える

洗濯機でカーテンを洗う時は、そのまま放り込むとシワになったり、傷んだりするので、それを防ぐために折り畳んで洗います。

まずは、カーテンをフックの一つ分くらいの幅で、カーテンの折り目などに合わせて縦に折り畳みます。この時に、汚れが付きやすい縁の部分が表面に出るように、少しずらして折り終えると汚れが落ちやすくなります。

続いて、小さく横に折り畳みます。ジグザグと蛇腹になるように折り畳んでいき、最後に汚れの目立つ裾の部分が表側になるように折り終えます。

横に折る時も、洗濯液を染み込みやすくするために、少しずつ斜め横にずらしながら折るのがこつ。折り畳んだカーテンを洗濯ネットに入れたら、洗濯機の手洗いコースまたはドライコースで中性洗剤を使って洗います。

1回の洗濯につきカーテンは1枚まで。たくさん入れ過ぎると汚れ落ちが悪くなります。

「1回に1枚しか洗えないので、1日でまとめて洗うのではなく『今日はこのカーテン』と日をずらして洗っていけば面倒がらずにできますよ」(大津さん)

干す時はカーテンレールにつり下げる

干す時は物干しさおを使わず、カーテンレールにそのままつり下げて干します。つるして干すと、カーテンの重みでシワが取れるので一石二鳥!

「脱水が浅いと干している間に水分が下がってきて、裾から垂れ落ちてしまうことも。全自動のコースで洗い終わった後、追加で数分、脱水をするのもおすすめです」(大津さん)

ほこりを防いでカビ対策!!

カビの対策には、カーテンにカビの餌になるほこりをためないことが大事。特に、夏は窓を開け締めする回数が増えるので、土ぼこりなどがカーテンに付着する機会も増えます。定期的にカーテンに掃除機をかけてほこりを吸い取りましょう。仕上げにアイロンをかければ、熱でカビを除去できるので対策は万全!

窓に近いレースカーテンには、除菌効果のあるものを使うこともおすすめ。重ねてかける厚手のカーテンにもカビが発生しにくくなります。また、冬場に結露が発生したら、こまめに乾いた布で拭き取って、水分をためないことも大事です。

「新生活などでこれから家具を買いそろえる人なら、カーテンではなくロールスクリーンがおすすめ! ほこりがたまりにくいのでお手入れが簡単で、カビも発生しにくくなります。最近は取り付けしやすい商品もたくさん出ていますよ」(大津さん)

カビやほこりなど汚れがたまってしまったカーテンは、夏の間にキレイに洗濯して、汚れが付かないようにしておきたいですね。カーテンに付着したカビやほこりは部屋全体に広がってしまうので、いつでも清潔にしておきましょう。

取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

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