掃除・収納

秋も花粉のシーズン! 花粉もほこりも超撃退、気分スッキリ「拭き掃除」のこつ

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9月に入ってもまだまだ厳しい暑さが続いていますよね。実は、秋も花粉のシーズンと言われており、晩夏から10月くらいにかけて、ブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどの「雑草花粉」が飛んでいます。春のスギ花粉のように風に乗って広範囲に飛散することはありませんが、通り道などに生えていると、花粉が服などに付着して家の中に持ち込まれ、アレルギーを引き起こす原因に。春のスギ花粉よりも粒子が小さいため、気管支に入り込むとぜんそくのような症状になることも…。部屋の中に花粉が入り込んでしまったら、どう対策すべき? お掃除・収納アドバイザーとして活躍する、大津たまみさんに教えてもらいました!

花粉対策は掃除プランから。換気扇で部屋の空気の入れ換えも

花粉を取り除くための有効な掃除方法は「拭き掃除」。ほこり取りモップ、掃除機、マイクロファイバークロス、中性洗剤など、必要な道具を用意します。

また、掃除の前には窓を開けて換気を行いましょう。ただし、掃除の時には部屋の花粉が舞い上がることを防ぐため、換気扇を使って部屋の空気の入れ換えをします。

花粉対策としての掃除で大事なのは、作業に取りかかる前の“お掃除計画”。

「せっかく掃除して花粉を取り除いても、ほかの場所を掃除する際に再び花粉が舞い上がって散ってしまったら元のもくあみ。行き当たりばったりではなく、部屋の全体像を把握して、どの順番で掃除をするか計画を立てましょう」(大津さん)

しっかり花粉を取り除くために大事なのは「水拭き」

乾いた花粉は舞い上がるので、取り除く時は「水拭き」をするのが鉄則。

水拭き用のマイクロファイバークロスに水を含ませて、よく絞ってから中性洗剤(500mlに対して2~3滴)を少量含ませて水拭きをします。

「花粉を舞い上げないように注意しながら、湿らせたマイクロファイバークロスに花粉を吸着させながら拭き取るのがこつです。また、花粉を拭き取る時はジグザグと戻ってくる拭き方は花粉を残すので厳禁。一定方向にのみ、拭き跡を残さないように拭き取ってくださいね」(大津さん)

「拭き掃除」は高い所から低い所へが鉄則!

まずは本棚や収納棚、照明器具など、高い所から先に拭き掃除を始めて、次にキャビネットやテーブル、テレビ台などを拭き、最後に床を拭きます。

「隅々まで拭き取ることで、花粉がたまってしまうことを予防しましょう。また、家具の裏側や、家具と家具の隙間、窓のフレームなどは見落としがちな場所。忘れずにしっかり拭き取ってくださいね」(大津さん)

細かな所にまで入り込む花粉を除去

部屋全体が終わったら、細かい所もケアして、より完璧に花粉対策を。

窓やドアのフレームに花粉がたまっていたり、ドアの取っ手に付着していたりすることも。これらも部屋全体の水拭きと同様、湿らせたマイクロファイバークロス+少量の中性洗剤で水拭きします。乾燥したら、拭き取り跡=花粉の跡が残っていないかよく確認し、残っていたら拭き取ります。

拭き掃除だけじゃない花粉対策も。

「花粉は布に付着しやすいので、外出から帰った時の衣服はもちろん、カーテンやテーブルクロス、寝具のリネン類などをこまめに洗濯することも花粉対策になりますよ。また、かけ終わった掃除機のフィルターにも花粉が付着しているので、こちらを掃除することもお忘れなく!」(大津さん)

花粉対策だけでなく、きれいにしておけば気持ちもスッキリするので、掃除の習慣を続けましょう。

取材・文=本嶋るりこ イラスト=ヨシカワミノリ

大津たまみ

1970年生まれ、愛知県出身。一般社団法人日本清掃収納協会会長。株式会社アクションパワー取締役会長。一般社団法人生前整理普及協会代表理事。清掃収納マイスター1級認定講師。「お掃除お片づけ」のプロとして30年以上のキャリアをもつ清掃業界のカリスマ的存在。年間200本以上の講演のほか、テレビ・雑誌・ラジオなどで片づけや掃除法を伝授する

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