「ラクチン」と「おいしい」は両方かなう♡レンジでできちゃう!主役級ごはんレシピ
おいしい物は食べたいけれど、面倒なことをする時間も気力もない!というときは、電子レンジに頼りましょう。材料の下ごしらえをしたら、スイッチオン。途中で取り出して混ぜる、ひっくり返すなどのひと手間を加える料理もありますが、基本的にはあとはほったらかしででき上がりを待つのみ。とはいえ、「レパートリーが少ない!」「味がピタリと決まらない!」といった声が多いようです。そこで、電子レンジを活用した料理の著書もあるしらいのりこさんに、とびきりおいしい電子レンジ料理7品を教えてもらいました。
1.きちんと計量して加熱時間を守る
ずぼら料理の代名詞ともいえる電子レンジ料理ですが、加熱時間がいい加減だと、火が通っていなかったり、パサついたりします。食材の重さをきちんと計り、加熱時間を守るのが一番のポイントです。何分加熱してよいか分からない時は、食材100gにつき約2分が目安と覚えておきましょう。
2.ラップはふんわりかける
加熱途中でラップが縮んだりしてラップが外れると、食材がパサつく原因に。ふんわり、少し余裕をもってかけるのが大切です。料理によって、ラップをかける必要がない場合は、かけずに加熱します。
3.一度にたくさん加熱しない
電子レンジは、一度に大量の食材を加熱するのが苦手。レシピを倍量作りたいときは、食材と加熱時間を倍にしてもおいしくできない場合もあります。レシピの分量と加熱時間通り、別々に2回作るのがおすすめです。
※電子レンジでの加熱時間は、600Wを使用した場合の目安です。500W使用の場合は加熱時間を1.2倍、700W使用の場合は0.8倍にしてください。
ソース作りもレンジでラク~にできる!レンチンバーグ きのこクリームソース
材料(2人分)
A合いびき肉…200g
玉ネギのみじん切り…1/4個分(50g)
パン粉、牛乳…各大さじ4
マヨネーズ…小さじ2
塩…小さじ1/4
シメジ…1パック(100g)
ブロッコリー…1/2株
B牛乳…1/2カップ
小麦粉…大さじ1
塩…小さじ1/2
作り方
1.ポリ袋にAを入れてもみ混ぜ、2等分して平たい楕円形にまとめる。まとめにくい場合は、手でまとめる。
2.シメジは石づきを切り、小房に分ける。ブロッコリーも小房に分ける。
3.耐熱皿にBを入れて混ぜ、1とシメジを入れる。ラップをふんわりとかけて電子レンジで5分加熱し、いったん取り出してひっくり返す。ソースをなじませてブロッコリーを加え、ラップをかけてさらに2分加熱する。中に火が通っていない場合は、さらに1分ずつ加熱する。
成形した肉だねを耐熱皿に入れ、空いたところにシメジを入れる
おいしくなるワンポイントアドバイス
肉だねはしっかり混ぜることで調味料とひき肉がなじみ、なめらかな食感に仕上がります。
ノンオイルでヘルシーなから揚げ風おかず 唐揚げのチキン南蛮風
材料(2人分)
卵…1個
Aマヨネーズ…大さじ4
らっきょうの甘酢漬け(みじん切り)…4個(20g)
鶏もも肉(唐揚げ用)…300g
塩…少々
酒…大さじ1
片栗粉…大さじ2
サラダ油…大さじ1
Bポン酢しょうゆ、水…各大さじ1
砂糖…小さじ1
サニ―レタス、ミニトマト…各適量
作り方
1.タルタルソースを作る。耐熱容器に卵を割り入れて溶きほぐし、ラップはかけずに電子レンジで1分加熱する。フォークで崩して冷まし、Aを加えて混ぜる。
2.鶏もも肉に塩と酒をもみ込み、片栗粉をまぶす。皮目を上にして耐熱皿に並べる。サラダ油を振り、ラップはかけずに電子レンジで6分加熱する。中に火が通っていない場合は、さらに1分ずつ加熱する。
3.Bを混ぜ、2を加えて絡める。器に盛って1をかけ、お好みで乾燥パセリ(分量外)を振り、サニーレタスとミニトマトを添える。
おいしくなるワンポイントアドバイス
鶏肉が熱いうちに甘酢と絡めると、味がよく染みておいしい。
材料(1人分)
Aトマト水煮缶(カットタイプ)…100g
合いびき肉…80g
赤ワイン、牛乳…各大さじ3
フライドオニオン…10g
オリーブ油、みそ…各小さじ1
塩…小さじ1/2
にんにくのすりおろし(お好みで)…少々
パスタ(9分ゆでタイプ)…100g
作り方
1.耐熱ボウルにAを入れて混ぜ、パスタを半分に折って加える。水1カップ(分量外)を注いで混ぜ、ラップはかけずに電子レンジで12分加熱する。
2.手早く混ぜて器に盛り、お好みで乾燥パセリ(分量外)を振る。
※パスタはお好みのものを使用し、袋に表示されたゆで時間より3分ほど長めに加熱してください。
おいしくなるワンポイントアドバイス
濃いうまみのボロネーゼにする秘密は、ラップをかけずに加熱すること。ほどよく水分がとび、旨みを凝縮します。
中華店風のパラパラチャーハンがすぐできる!シラスと水菜のチャーハン
材料(1人分)
水菜…1株
Aご飯…250g
卵…1個
鶏がらスープのもと、ごま油…各小さじ1
塩…小さじ1/4
シラス…30g
ごま油…小さじ2
作り方
1.水菜は3㎝の長さに切る。
2.耐熱ボウルにAを入れて混ぜ、ボウルの内側に貼り付けるように広げる。ラップはかけずに、電子レンジで2分加熱してさっくり混ぜる。
3.水菜、シラス、ごま油を加えて混ぜ、ラップはかけずに4分加熱してさっくり混ぜる。
おいしくなるワンポイントアドバイス
ラップをかけずに加熱することで、蒸気がこもらずパラッとした食感になります。
材料(作りやすい分量)
里芋…4~5個(300g)
さば水煮缶…1/2缶(90g)
Aマヨネーズ…大さじ2
カレー粉…大さじ1/2
万能ネギの小口切り…大さじ1
作り方
1.里芋は皮をむかずにさっと洗って耐熱容器に入れ、ラップをふんわりとかけて電子レンジで6分加熱する。硬い場合は、さらに1分ずつ加熱する。あら熱をとり、皮をむいてすりこ木などでつぶす。
電子レンジで加熱した里芋の皮を、指でつるんとむく
2.さば水煮缶の汁を切って1に加え、Aも加えてさっくり混ぜる。器に盛り、万能ネギを散らす。
おいしくなるワンポイントアドバイス
里芋は温かいうちにつぶすと、つぶしやすい!
にんにくとチーズが利いて、おつまみにもイイ!ブロッコリーとアボカドのシーザーサラダ
材料(作りやすい分量)
ブロッコリー…1株(300g)
アボカド…1個
Aマヨネーズ…大さじ3
塩、にんにくのすりおろし…各少々
粉チーズ…大さじ1
粗びき黒こしょう…適量
作り方
1.ブロッコリーは小房に分け、耐熱容器に入れる。ラップをふんわりとかけ、電子レンジで4分加熱し、あら熱をとる。アボカドはひと口大に切る。
2.ボウルに1、Aを入れて混ぜて器に盛り、粉チーズと黒こしょうを振る。
おいしくなるワンポイントアドバイス
ブロッコリーは火が通りやすいため、歯応えを楽しみたい場合は時間は短めに加熱するのが◎。
材料(作りやすい分量)
シイタケ…4枚(100g)
エリンギ…1パック(100g)
マイタケ…1パック(100g)
Aごま油…大さじ1
砂糖…小さじ2
しょうゆ…大さじ2
赤唐辛子の小口切り…小さじ1
作り方
1.きのこは石づきを切り、シイタケは薄切りに、エリンギは2㎝長さの薄切りにする。マイタケは食べやすい大きさにほぐす。
2.耐熱ボウルに1を入れ、Aを加えてさっと混ぜ、ラップをふんわりとかける。電子レンジで5分加熱し、混ぜる。
※きのこは、合わせて300gくらいになるようにお好みのものをお使いください。
耐熱ボウルにきのこと調味料を入れ、さっと混ぜる
おいしくなるワンポイントアドバイス
きのこは1種類でもいいですが、数種類ミックスして使うことでうまみがアップします。
取材・文=渡辺ゆき 撮影=藤田ちひろ
しらいのりこ
お米料理研究家。夫のジュンイチさんと2人で、炊飯系フードユニット「ごはん同盟」として活躍中。無類のご飯好きで、ご飯がモリモリ進むおかずが得意。電子レンジを使った料理を多方面で提案中で、耐熱ポリ袋を使った「ポリ袋でレンチンおかず 電子レンジでこんなにおいしい!」(主婦の友社)などの著書もある。また、「おかわりは世界を救う」をモットーに、料理教室や食にまつわるワークショップ、メニュー開発なども手がけている。