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いつもの味に飽きたらコレ!この冬に食べたいひと味違う鍋レシピ

目次

あったかいお鍋が恋しい季節になりました。「食べたいけど、ひとり暮らしだしお鍋は難しい……」と、諦めていませんか?「ひとり暮らしだからこそ、気軽にお鍋にチャレンジしてほしい」と、フードコーディネーターの八木佳奈さん。複雑な下ごしらえがいらず、調理器具も一つで済むお鍋は、じつはひとり暮らしにぴったり。野菜不足になりがちな冬も、お鍋にすればたっぷりの野菜が食べられます。スープが余ったら、翌日は雑炊にしたり、麺を入れたりと、アレンジも可能。もちろん、お友達とわいわいいただくのも楽しいですね。

今回ご紹介する3種の変わり鍋は、市販の鍋つゆを使わずとも、スーパーなどで簡単に手に入る材料だけで気軽に作ることができます。お鍋だといつも同じ味付けになってしまうとお悩みの方にもおすすめですよ。 寒い季節はほっこりお鍋で、おうち時間を楽しみましょう。

モッツァレラチーズで洋風に!「トマト鍋」

タバスコで味変も楽しめる!

材料(2~3人分)

ニンニク…1かけ
玉ネギ…1個(200g)
ナス…2本(200g)
パプリカ(黄)…1個(200g)
ベーコン(厚切り)…100g
鶏もも肉…2枚(400g)
モッツァレラチーズ…1個(100g)
オリーブオイル…大さじ1
トマト缶(カットタイプ)…1缶(400g)
 A
 塩…小さじ1
 砂糖…小さじ2
 しょうゆ…大さじ1
バジル…1パック(30g)
あらびき黒こしょう…適宜

作り方

1.ニンニクはみじん切り、玉ネギはくし形、ナスは1cm厚さの輪切り、パプリカは一口大に切る。ベーコンは5mm厚さ4cm幅に切り、鶏もも肉は余分な脂を除いて一口大に切る。モッツァレラチーズは一口サイズにちぎる。

2.鍋にニンニク、オリーブオイルを入れて中火にかけ、香りが出てきたらトマト缶、水2カップ(分量外)を入れて沸かし、Aを加える。鶏もも肉を入れ、肉の色が変わったら、玉ネギ、ナス、パプリカを入れて15~20分煮る。ベーコンを加えて5分ほど煮て、モッツァレラチーズ、バジルをちぎってのせ、あらびき黒こしょうをふる。

八木さんのワンポイントアドバイス♪

「お鍋をおいしくする一番のこつは、たんぱく質の具を2種類以上入れること。それぞれの具材から出るおだしが混ざり合うことで、深みのあるスープが生まれます。今回のトマト鍋では、ベーコンと鶏もも肉の2種を使用。コンソメのもとを使わずとも、十分おいしいスープに仕上がります。豚肉やソーセージ、魚介など、お好みの具で試してみてくださいね」(八木さん)

〆はご飯を入れてリゾットに!

たっぷりのパクチーでやみつき!「エスニック鍋」

一見難しそうなエスニック系も簡単に!

材料(2~3人分)

白菜…1/8切れ(200g)
ネギ…1本(100g)
パクチー…適宜
シイタケ…4個(80g)
豚バラ肉…200g
赤唐辛子…1本分
レモン(国産)…薄切り3~4枚
むきえび…10個(200g)
 A
 酒…大さじ1
 塩…大さじ1/2
 しょうゆまたはナンプラー…大さじ1/2
 鶏がらスープのもと…大さじ1/2
 ごま油…大さじ1/2

作り方

1.白菜はざく切り、ネギは斜め切り、パクチーは5㎝長さ、シイタケは石突きを除いて半分に切る。豚バラ肉は5cm長さに切る。赤唐辛子は種を除いて輪切りにし、レモンは塩(分量外)をすり込んでよく洗い、ごく薄い輪切りにする。

2.鍋に水4カップ(分量外)、Aを入れる。沸騰したら豚バラ肉を入れ、あくが出たら取り除く。白菜、ネギ、シイタケを加えて15~20分煮て、むきえびを加えて火が通ったら、赤唐辛子、レモン、パクチーを盛る。

八木さんのワンポイントアドバイス♪

「お鍋のスープの風味を引き立ててくれるのが、味のアクセントになる香味野菜。必ず1種類は具材に加えることをおすすめします。今回のレシピでは、エスニック鍋にはパクチー、トマト鍋にはバジルと玉ネギ、水餃子鍋にはネギを使いました。パクチーやバジルなどのハーブ類は、煮込み過ぎると味がぼやけてしまうので注意。小皿にとりわけた後トッピング感覚で使うと、色合いもよくおいしくいただけます」(八木さん)

〆はフォーがおすすめ!

味変で飽きずに食べられる!「水餃子鍋」

材料(2~3人分)

ネギ…1本(100g)
水菜…2株(200g)
ニンジン…1本(150g)
シメジ…1パック(150g)
鶏もも肉…1枚(200g)
水餃子(市販)…10~15個

作り方

1.ネギは斜め切り、水菜は10cm長さ、ニンジンはピーラーで薄切り、シメジは石突きを除いて小房に分ける。鶏もも肉は余分な脂を除いて一口大に切る。

2.鍋に水4カップ(分量外)、鶏もも肉を入れて火にかける。あくが出たら取り除く。

3.水餃子、ネギ、水菜、ニンジン、シメジをその都度お好みの時間ゆでてとりわけ、好みのたれをかける。

八木さんのワンポイントアドバイス♪

「餃子をわざわざ包むのは面倒…という方もご心配なく!市販の餃子でもおいしく仕上がります。最近では、冷凍水餃子や、ゆでても焼いてもどちらでもOKのチルド餃子など、商品のラインアップも充実しています。いろいろ探してみるのも楽しいですね。また、つけだれはお鍋だけでなく、さまざまな料理に応用可能です。たとえば蒸し鶏やお豆腐にかけるだけでも立派な一品に。冷蔵で1週間ほど保存可能です」(八木さん)

八木さんが教える!おすすめタレ3選

水餃子鍋に合うタレを3つ教えてもらいました。味変しながらたくさん食べよう!

ネギ塩レモンだれ

ネギみじん切り1/2本分(50g)、塩小さじ1/2、鶏がらスープのもと小さじ1/2、砂糖小さじ1/2、レモン汁大さじ1/2を混ぜ合わせる。

ニラじょうゆだれ

ニラみじん切り1/2束分(8本・40g)、砂糖小さじ1、しょうゆ大さじ1、ごま油小さじ1/2を混ぜ合わせる。

ピリ辛ゴマみそだれ

みそ大さじ1、白すりごま大さじ1、みりん大さじ1、砂糖小さじ1、しょうゆ小さじ1、豆板醤小さじ1/2~、おろしニンニク少々を混ぜ合わせる。

取材・文=植木淳子
撮影=山本一維

八木佳奈

フードスタイリスト。料理研究家。食品会社勤務の経験を活かし、メディアや企業広告などでスタイリストとして活躍。定番の家庭料理を簡単なひと手間でぐんとおいしくする、アレンジレシピが人気。主な著書に『魔法のパン』(主婦と生活社)、共著に『大切な人がきっと喜ぶ もてなし&持ちよりレシピ』(成美堂出版)など。

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